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「イタリアでは、30年間、ボルジア家の下でテロや殺人が横行したが、ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチなどのルネッサンスを生み出した。
スイスの兄弟愛と500年間続いた民主主義と平和が何を生んだ?
鳩時計さ。」

常に傾いてるカメラアングル。モノクロだからできる美しい映像。奇妙なこの世界にそぐわない陽気なチターの音楽。理解できない外国語。壁に映る大きい影。風船売りのおじいさん。ハリーの初登場シーン。観覧車。螺旋階段。子供。猫。ラスト。

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ついにDVDを買ってしまいましたよ…!この映画ものすごく大好きです。
とにかく映画を形作る全ての要素が最高峰で、しかも、それぞれの要素が他の要素とお互いにピッタリはまって、一つの「第三の男」という世界を作り出しているのが素晴らしいです。
60年近くも前に、すでに映画はこんなに完成されたレベルにまで到達していたのだなあと驚きます。
故・淀川長治氏が言われた「映画美術の算数」という言葉は、この映画をよく言い表していると思います。

ハリー役のオーソン・ウェルズがすごい好きです!普通に会ったら惚れると思う(←亡くなってるよ)。
私がこの映画で一番好きなシーンは、ハリーの初登場シーンなのですが、バン!と顔が照らし出された瞬間の絵がとても美しい。それでハリーのちょっと困ったようなはにかんだような表情がもうめちゃくちゃ好きです。
あと前出の有名なセリフを言うシーンで、締めに「the cuckoo clock.」と言う時のちょっとおどけた感じも好きです。

ところでラストシーンなのですが…
この映画の舞台が、第二次大戦に敗れ、かつての栄光は見る影もなくなったウィーンであるということ、ハリーはウィーンを支配している戦勝国から追われている悪党であること、アンナはソ連に支配されているチェコからの亡命者であること、そしてホリーは戦勝国であるアメリカからやってきた旅行者であること…などを踏まえると、アンナがホリーに一瞥もくれずに通り過ぎて行ったのは、単にホリーが彼女の愛しい人を殺したからという理由だけではないだろうと思います。
私が、むしろ「してやったり」というような感情であのラストシーンを捉えてしまうのは、自分の生まれた国も同じく敗戦国であるという事が関係しているからかもしれないなぁ…などとですね、色々と深読みしてしまうのですよ。
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